チャンシーコギリを学ぶ

 チャンシーは、毎朝9時から一日も欠かさずニマの近くのカクラバの家に通っていた。

アクラギャルズ チャンシー  2002/01/11 (金) 10:44
ガーナでカクラバ師匠の住んでるとこが“アクラガールズ”と呼ばれてる場所でシブイとこなんだな〜!?これが。
そうそう!!そこはすごいよ〜。細い路地を入っていくと...色とりどりの洗濯物がぶらさがって、ニワトリがかけまわってる。
そこ、長家で、おばチャンなんかが火起こして煮炊きして、ひと昔前の日本みたいだよ!
このスラムチックな中庭の樹の木陰で、毎日朝から午前中いっぱいカクラバ師匠と向かい合わせでコギリをやりました。ウ〜ン!よかったよ〜!
トロピカルなザイロフォンサインボード チャンシー  2002/02/06 (水) 16:23
 アクラギャルズの 大通りからカクラバの家に入る道の角に、トロピカルなタッチでザイロフォンの描かれた小振りの看板が目をひく。他のフォレックスビューローなどの派手な看板に混ざって、その取合わせがなかなか味の在る風景になっている。
 カクラバの家はここからしばらく行って、大きな椰子のある路地を左に入ったとこだ。
 ある日、カクラバと大通りに出た時、ねずみ色の新しいDATSANピックアップトラックが止めてあった。
 ボディーの左右、バックにあのトロピカルサインボードと同じザイロフォンの絵がかかれている!そこを指差してカクラバは一生懸命に、ツタないブロークンイングリッシュのチャンシーに身ぶり手ぶりで説明してくれた...。『ヒェヒェヒェ!ワシんとこのくるまじゃよ〜!』
 カクラバの教え方は根気よく丁寧で、けしておこったり、出来ないのをなげいたりしません。初心者にもわかるまで何度もやって見せてくれます。しかしある程度できるまでは何度も何度もやって体が覚えるまでやって、その後ウィークポイントを矯正するようなやり方で、このレッスンで左右の連携やバランスの感じ、よくキーを見みることなどを修得しました。
 なによりもカクラバのフィーリングや動きはとても参考になりましたが、一番感じたのは、“コギリはこうして基本をものにする”ということを学んだ気がします。もちろん初心者相手だからでしょうが、“アクラギャルズ”のカクラバはとてもフレンドリーな感じだったよ〜。
 帰って来て、この最初の基礎からはやくも根が少し出て来た気がします。
チャンシー

 洗濯物がずらっと干してあるカクラバの家の中庭には、いろんな人たちがいました。あったかくみまもるオバちゃんたち。ふらっと来て花を持って踊りを見せてくれたおねえさん。ご飯の支度をしたり、子供の髪を編んだり、洗濯したり....。

 レッスンが終わると、なにかしながら見守っていたオバちゃんたちは、「よくやったね。今日はがんばった。」とねぎらいのことばをかけてくれたり...。

 コギリを習い始めるにあたってわざわざ先祖への儀式をしていただきほんとうに感謝にたえません!
ところで儀式というのはまず、カクラバ師匠が天地を指差し、呪文をとなえながら“ピト”という粟か稗を醗酵させた飲み物で浄めを行います。
 その後、チャンシーの両の手にそれを注ぎ浄めていただきました。そして最後に一口、カクラバ、チャンシーが飲みました。カクラバ師匠曰く『これ、このジリの音楽は先祖から受け継いだものなんじゃ!...あ、味はどうじゃ?ん、いけるならもっと飲んだらどうじゃ?それ。』グラスにもう一杯、“ピト”はちょっとすっぱい自家製葡萄酒のような味でした。

チャンシー

 カクラバとコギリ初心者 チャンシー  2002/01/21 (月) 10:59
 左右違うリズムを刻んだりする難しいコギリですが、カクラバの教え方で初心者にわかりやすかったのは、フレーズの単語にあたる部分を左右別でなく全体的に教えてくれたことです。
左右のフレーズとして覚えたほうが理解が簡単ですが、どこで音が重なるのか、全体がどのように仕上がればベストなのかがビギナーにはわかりません。この方法は時間が掛かり教える方も大変だと思います...!これを根気よく教えてくれたのですから、頭が下がります...!
 しかしこのやり方は、歩みはノロいですが確実に理解は進みます。少しのフレーズでも正確な和音のニュアンスが弾けると、カクラバは『グッド!』と言って目安をくれました。
 gyliの音楽が言葉と密接なつながりを持つこともうなずけます。

カクラバの家にゴトー師匠の写真が!

『ヌーヌル!』 チャンシー  2002/02/10 (日) 01:19
『ヌーヌル!』カクラバはカップラーメンのことをこう呼ぶ!...ある日アクィアから、カクラバの大好物の一つが、多分日本のカップ麺だと聞かされた...。
早速次の日に、ミントさんが持参した貴重な最後の1コのカップ麺を、ミントさん自らカクラバにプレゼントした!
そんときは見モノだったね〜!
カクラバは目を輝かせて鼻息も荒く『ワオォ!?ヌ〜ヌル?!!』
後日ココロビティで再開したとき、しきりに『あのヌ〜ヌルはうまかったよ〜!』
...なぜかガーナでは食べたくなる!
カクラバとタクシー チャンシー  2002/02/06 (水) 11:00
親切といえば、カクラバも親切だったよ!チャンシーが通い始めた帰りにアクラギャルズの大通り迄一緒に出てタクシーを止めて、値段交渉をしてくれたりしたね〜!
『いいか、チャンシ−、お前はだまってろよ!』て、念をおされた...。
それがけっさく!アチモタのアクィアのとこに行くのに10000セディぐらいと聞いてたんだけど、カクラバは9000セディまでさげたタクシーを『お前にゃ乗らん!イケ〜!』と行かせた。と?タクシー、しばらく行ってからすごすご戻って来て『7000でイキます...。』このかけひきもおもしろかった。

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