まうまう氏 VS Mr.G氏 対談 | |
まうまう |
謎の覆面作家による異色のパンロゴ小説として始まったこのシリーズですが、お名前はMr.Gということで、よろしいですね。 |
Mr・G | はい、そう呼んでいただいてけっこうです。 |
まうまう | わざわざお越しいただきありがとうございます。それではさっそくですが。パンロゴ音楽と小説世界をシンクロさせるという発想は、どこから? |
Mr・G | いえいえ。あ、それは向こうからやって来ました。 |
まうまう | 向こうから? |
Mr・G | ええ、ブラックコーヒーとミルクが出会った感じですね。 それぞれ違うのに。 |
まうまう | なるほど。ところで今回終了した「KONRON」シリーズは全99章という長さですが、特別な思い入れがあったのでしょうか |
Mr・G | 霊界の旅を書いてみたかったんです。...そう、連載途中でアジャ・アディさんが日本で亡くなったりして...。大変なことになりましたよ。 |
まうまう | そうでしたね。 |
Mr・G | それに、神格化したココレレをなんとか戻したかった! |
まうまう | 一人歩きしていたと? |
Mr・G | そうです。ストーリーがそうなっていってしまったんですね。 |
まうまう | 命を得てしまったんですね。そうなるとやはり、シリーズ全体の主人公はココレレということなのでしょうか。 |
Mr・G | ええ、双児を中心に廻る世界を見てみたい感じがありましたね。それぞれ、外伝別に活躍する人物はありますね。 |
まうまう | こんなに長くなると思わなかったので、てっきり忘れてると思ってました。 |
Mr・G | いえいえ、最初に寓話的なポジティブな人物として登場したので、出にくくなったのかも知れませんが、くったくない明るさがすきですね。 まうまうさんのココレレクラブには勇気をもらいました! 読者というものの有り難さがワカリましたよ。 |
まうまう | これはどうも。力作が読み流しにされるのは、いやだったので。キャラクターのモデルはいるのですか。 |
Mr・G | そうそう!ヒントになってるヒトはいますね。戯画化してエキスを採ってます。鳥獣戯画なんかかなりすきですね! |
まうまう | 鳥獣戯画なども発想の元になったわけですか。人格を持ったパンロゴが登場してから、リトアクは一層「らしく」なりましたね。 |
Mr・G | ええ、パンロゴは最初単品のお話だけというつもりでした。これも、もう、命を持って手がつけられません! |
まうまう | ああ、そうでしたね。ごく当初に登場したパンロゴとは別物ですよね。 |
Mr・G | パンロゴという太鼓はそういうとこありますね。 |
まうまう | まうまう: まさに、演奏に通じるノリですね。 |
Mr・G | そうです! あの鳥羽僧正作と言う世界をつぶさに眺めていると吐き気がするぐらいの生命力が...。 |
まうまう | 日本にも、パンロゴに通じる世界はあったわけですね。それと関係があるのかもしれませんが、精神エネルギー体「ポラリス」とはいったい何だったんでしょうか。 |
Mr・G | そう!それをわたしも知りたい!しかしまだまだ登場しますよ。とくにエメラルドポラリスに興味が集中してます。 |
まうまう | な、なるほど!作者も知りたいと! |
Mr・G | 石なのですね...。これは。最初は不自然の極みのような“回転”が引き金で出現があるんですね。エメラルド...に至ってはまったく謎です。 |
まうまう | そういう超自我と、いたって人間くさいものが同居するのが魅力ですね。 |
Mr・G | そうなんでしょうね...。 |
まうまう | 書いていて一番楽しいキャラクターは誰ですか? |
Mr・G | タコの兄弟のスケハチ、ハチロー、それにマスターオブレンテなんかイイですね。噴けのよさのようなものがありますね。 |
まうまう | 逆に、書くのに苦しんだ場所もあると思いますが。 |
Mr・G | そうですね...、KONRONでは2〜3回押せどもすすまぬことがありました。ズアミノーに行ったきり戻れない気がして。なんだか居心地が悪いんです! |
まうまう | 何か間違ってるという感覚でしょうか? |
Mr・G | よくわからないんですが、ムナクソ悪いんですね。 |
まうまう | リズムをはずしたままもどれないような...? |
Mr・G | リズムは合っていていいんですがクソ!って感じです。罠の筋書きにハマッた?って感じかな? |
まうまう | それがふっきれたのはどのへんのシーンですか? |
Mr・G | ココレレが村に帰ってやっとおさまりました。 鳥が鳴くとこです! |
まうまう | そんな風には思えませんでしたが、これは読み返す価値ありですね。ではまだ、最終話は決まってないんですね? |
Mr・G | いろいろ進行する事象が介入して漠然としたものしかありません。生きのいいうなぎのようですよ!誰もつかめない。 |
まうまう | 読者は欲張りですからね。そういうのをさばいてもらってぜひ食いたい。シリーズタイトルは「リトアク通信」のままなんでしょうか? |
Mr・G | ええ、けっこう気に入ってます。 |
まうまう | 書き始めて、生活は変わりましたか? |
Mr・G | そうですね、これと言ってありませんが...、アジャさんの死や、なにかとシンクロするものが感じられたり...。 旧友から細心の注意をはらうように言われてます。 |
まうまう | 作者は、小金井のチャンシーさんだという声もあるようですが 。 |
Mr・G | あ、チャンシーさんですか?読者の方々の想像力にまかせます。でも、わたしには鼻にシッポはありませんよ。 |
まうまう | パンロゴCDは作らないのでしょうか?小説家の余技以上の必然性があると思うのですが 。 |
Mr・G | まだまだ深くて背が立ちません。チャンシーは出すんだったら“アクラゲール”などとよく言ってますがね。 |
まうまう | そろそろ最後になりますが、将来パンロゴ小説を書きたい人にアドバイスを。 |
Mr・G | おお!?いますかね?チャレンジする人が |
まうまう | 若い人にいそうですが。 |
Mr・G | あくまでノリの向こうに!いきおいあまって渡り切ってしまうぐらい!モンクのようにはずれるオモシロさ!これがイイんです! |
まうまう | ありがとうございます。本日は長時間、お疲れ様でした。 |
(2002年12月28日 22時00分〜23時27分 パンロゴクラブ内「アフリカの洗濯場」にて収録)) |