たわごとシリーズ


 リトルアクラ文化論 2001/05/03 Thu
 こんにちわ、ここ、はじめてのコーナーですね。正直、どんなことを書こうかと考えてます。
テーマなどそのつど設けて行くようなことにしますかね〜。
 今回は リトルアクラ文化論でいきましょう。
 油断してると、日本人が、西アフリカの太鼓アンサンブルをナゼ?とよく聞かれます...。このことについて、ちょいと言いたいので書いてみる事にします。
 伝統の音楽を外国人がやるという考え方は、他の分野でもあるので、ほかの形のものを参考にしてみると意外に事が解って来ますよ。たとえば、今、”絵を書く”という場合、ジャンルやスタイルというよりも、フリーな自分の感覚を大切にしたものを差します。しかし、文化財や作品の観賞となると、急に堅苦しいものになってきちゃいます。それって、描くおもしろさと、観ることが完全に分離しちゃってるんですね〜。
 これは音楽でもそうです。しかし、今“音楽をやる”と言う場合、これはあらゆるメディアの影響というのは、はかり知れません!“音楽を聞く”という意味ではもっとそうですね。メディア、メディア、...しかし音楽は人間の根源にあるものを深く揺り動かします...。すべて、生な形であるものの迫力はすごいものがあります。メディアや情報だけで賄いきれないモノが今、芽吹いて来ているんじゃないでしようか?
 始まりはメディアかも知れません...が、“生なかたちのモノ”、...これが僕らにとってのパンロゴであり本物のポリリズムであり魂の喜びです。(ポリリズムについてはまた書きたいですね。)
 今一歩進んで、この現代的捕らえ方の向こうに始まりつつあるのは、あたらしい世界の音楽、...つまり、それぞれの民族の育てた音楽の“土地からの解放”があるのではないでしょうか...。いろいろな民族という土壌で育てられたものが、今、爆発してあらゆるところに飛び散っているのです!21世紀の文化という新たな枠組みは国と民族を超えて、人間の根源から始まってきている気がします。
 オープン“コギリクラブ” 2001/05/06 Sun
 コギリといえばカクラバだよね〜。でも日本のゴトーもすごいよ...。
 ここでみなさん、ちょいと聞いて下さい!
 コギリミュージック、このガーナのすばらしい音楽は、けっしてマイナーな扱いを受けるものじゃないとチャンシーは思っています!あらゆる意味において堂々として、理屈無しで人を納得させ、感動させ、立ち直らせる力があります。これは、アフリカのある地方の1楽器としての扱いを飛び抜けています。また、もっと不思議なことに、ある意味で 強列なヒーリング効果が、この音色そのものから立ち上がってくるのが見えます...。
 これはコギリという民族楽器でありながらも、未知の知恵、得体の知れない深いものを含んでいるとチャンシーは思っとります...。もっともっと、この音楽はメジャーな扱いをしなけりゃなりません!
 てなことから、“コギリクラブ”もけっしてマイナーな音楽愛好者のあつまりではなくしたいですね〜。
 そこでまず開かれた場のHPの開設があったのです。
 ポリリズムの説得力 2001/05/07 Mon
 音とデッサン力...。使い慣れない言葉だけど...、あるフレーズなり音が説得力を持つというのはどういうことでしょう!?

 漫然と音をそこに垂れ流してはホンモノとは言えません。

 アフリカ音楽はある意味、覚醒したままの陶酔であります。より訓練され、より高い意識のコントロールを必要とします。くり返し、くり返すリズムの中に、ハッキリとまなざしがあります!

 実践的には、重力や慣性などの物理法則をうまく利用して、速いリズムやフレーズが無理なくたたけるようになってます。これはデッサンなどの実際の運筆上の絵画法則と正反対を向いています。ここで最も大事なのは、これらが直感的に“オモシロイ”と思われることです。音、フレーズの場合でも、重要なのはこの“オモシロイ”だと思います。
 絵画の場合、どこまで外れられるかギリギリというのが“オモシロイ”の要素です、しかしポリリズムの場合まさに逆で、初めからぜんぜん違うものが、信じられない部分まで合ってくるというのが“オモシロイ”を生み出してくるのではないでしょうか。しかもそれはユニゾンではありません!これらはギリギリはずれそうなものたちなのです!
 このような不思議な力のもとは、覚醒したままの陶酔であります。
 たわごと一刀両断 2001/05/08 Tue

 なんでも最初って〜のはど〜も力みすぎちゃうね〜。え〜...もっと力ヌイて...。
 コギリでもパンロゴでも、遊ぶこころがないとつまらないものになっちゃうてことだなあ。そりゃあ民族の問題、文化の違いなんか越えられないなどと思い込んじゃホントにつまらなやね〜。オレの心の中に天衣無縫の空気が漂い始めると、そんなことはドーでもよくなって夢中になってくる...。これがイイんだ。このときに、フレーズを知らなかったりきっかけのタイミングが解らなかったりすると、そこまでなんだよ。普段からいっしょうけんめいやるのもこのためさ。本気でやりゃあ、なかまのやつらも目をくれるだけでわかるんだ、これが肝心だよ。なーに、他のことはなんにもないよ。終わりゃきれいさっぱりなんにもないよ。なんだかんだって残すことばかり考えちゃダメだよ。およそ古人の残したものだって中はとうにもぬけのからさね。

 

 たわごと抜刀ギリ 2001/05/10 Thu
 ズンと、はらをすえると、手がブラブラになって気持ちよくなるよ。これが大事だね。それでもって芯のとびらを開くのさ。するといろんなリズムが躍り出てくる。あとはこのままさね〜。これにまかせて神輿かつぐみたいにやるのさ。アフリカ?みんなおんなじだよ。
 KOGIRIの植物学 2001/05/10 Thu

 あ〜、ダメだ〜。ムズカシイ!コギリ!デキナイ!全然覚えられない!左を意識すると右がダァメ、ダァメ!右をやると左が...!いったいいつになったら曲になるんだろう...。コレはぜったいできない!...などとお悩みの方。聞いて下さい。

 こんな底なし沼にはまったとこにも、もがきを休めると泥の上にも清水が流れてくるのがわかる...。 そうそう、あせってもがくと、どんどんもぐる。...ああ、始めは誰もできないのデス...。ふと、きれいな水の流れてくる方を見ると、鮮やかに蓮華の花が泥から立ち上がってるのが見えた!...そうそうそう!根っこは泥の中にガチッとできてる、花は空中に進む。暗い泥の中に手探りで根を張ろう!ゆっくり、少しずつ。...あせると潜るぞ。

 力をヌイて、ゆっくり、休まず...。目に見えない速度で根はのびるのです。

 

 kogiriよもやま話し 2001/05/11 Fri

 初めてカクラバのコギリを聞いてから、だいぶたつな〜...。NHKの小泉文夫さんの民族音楽の番組だったかもしれない...。
 こんとき原始の森の入り口にたったような不思議な錯覚があったな〜。
 ...あの当時ファラオ・サンダースの“因果律”というのも、すきでよくジャズ喫茶でリクエストして聞いたよ。うるさいときらわれたけど。
 これは海を渡ってどこかに行く感覚がすごくある曲だった...。
 で、...今思うと、この2つは濃い関係がある!

 先週ヨネヤマさんから届いたEメールのダルペンの符をたたいたとたん驚いた!
『こ、こりは因果律のフレーズじゃ?!』

 なんともわからず体に早くから浸透してたんですね〜...。

 

 たわごとヒーリング 2001/05/12 Sat

 手をかざすとまわりにボーッとなんか見えるだろ?これは理屈ヌキなんだ。これで人をみてごらんな、やっぱりまわりにボーッッと見えるかい?じゃあな、気持ちの芯を開いてもういっかい手をみてみろよ...。どうだい?わかったかい?
 ヒーリングってのはこんことじゃねえかい?オープンマインド、オープンユアアイズ、カクラバのおやじも言ってるじゃねえか。ココロにアイ持つだけじゃなくて、現物しきゅうのヒーリングさね。

 

 たわごと一本道 2001/05/14 Mon

 オレにデッサンを教えてくれた菅沼先生てえ絵描きの先生はこう言ってたよ。世の中、誰か1人にわかってもらえりゃそれで上等だ。
 だがよ、この1人てえのが大変だ!なかなか首をうんとふらねえ。おれの場合この先生だった。ホントにいい絵描くと自分の事のように鼻息荒げてたよ。だんだんスケベごころが出て、しまいにゃ唸らせるために描いてたが、なくなってそんときゃガックリしたなあ。
 だけど、今んなってやっとわかってきたよ。ここからがホントなんだ。誰にもわからねえ誰もあるかねえとこにつっこむのがおもしれえんだ。わははは、自分をふんじばっといて自由もクソもねえやな。

 

 隠居のたわごと 2001/05/17 Thu

 オレの思うにつづけるってこたあ大事だね。ダメなときほどヤルんだよ。よけいな説教になるとイヤだからこんぐらいでヤメとくよ。
 あれやって、これやってってイイけど夢で腹一杯になっちまうと、こりゃあダメだよ。あれ見に行って、これ見に行って、こりゃあとことんダメだ。見てわかった気になってるがナンにもできやしねえ。 およそ気の多いヤローはもてた気になってやがるがほんきんなりゃへっぴり腰だあな。ホントにモノにしたけりゃ、つづけるんだあ、ダメなときほどヤルんだな。そこから初めて見えてくるんだよ。

 

 コギリのびりびり 2001/05/18 Fri

 コギリをたたくと、いろいろびりびりびびるとこあるね。低い方とまん中へんと高い方でみんな違う。びりびりいう感じが和音の場所でも違う。ときにオオッ?!というびりびりが...。全身へのバイブレーションは不思議なジェットバスにつかっちゃった感じ。こりゃ、波動砲か、エステマシン?

 

 たわごと旬の膳 2001/05/20 Sun
 よう、めりはりってーのしってるかい?気がぼんやりしてるとダメなのさ。くいもんでもそうさね。ゼータクもつづくとあきるよ。
 旬があるとピーンと膳が張るわなあ。これが大事さ。飯や汁は目だたねえが旬が入るとたちまち醍醐味だ。旬てえのはおのずからくるもんだよ。大きいカオはしないよ。それでいてピシッとキメらあな。ここがエライよ。旬がネエのはへたの太鼓とおんなじだあな。つまらねえ。
 たわごとハツガツオ 2001/05/22 Tue

 目に青葉山ほととぎす初鰹。
 こいつはイイよ。どこが値うちかって、すがすがしさよ。味がいいとか言ういうんじゃねえよ。気のもんだよ。高い銭出してもサバサバしてえんだ。
なにやるんでもこりゃあ大事だぜ。
 若けえうちは勘違げえして、はじめてってえと隠すんだ、つまらねえなあ。さっこん、すがすがしい若えヤツてえのにとんと出会ったことがねえやなあ。ピュアってえのは大事さ。グレてもピュアが肝心さね。知ったような顔しやがって慣れると腐る一歩手前だあな。
 としかさねりゃオハグロどぶだあな。バカやろうだよ。

 難解なたわごと 2001/06/04 Mon
 刀で斬ろうと思いなさんな。逆にくいつかれるぜ。気が大事だよ。そうかといってえらそうなこと言って眠ってちゃダメだ。日頃の稽古で肝心なのはこれなのさ。速く手が動くようになったら、手を忘れるこったあな。そうさなあ、言い様がねえがつよい波とよわい波をとらえたら、そいつらを猛獣使いのように手なずけるんだよ。沖の空に飛ばし、岸辺に波打たせるのさ。いいからやってみな。
 オレが一生懸命やってるときは、手なずけるどこか生き物あつかいできなかったさ。こいつらは生き物なんだよ。言葉で捕まえてもするりと抜けちまう、しまっておけないよ。
 天衣無縫の生き物なんだよ。
 太鼓?みんなおんなじだよ。
 “つまらねえ”たわごと 2001/06/04 Mon
 オレが考えだと、なにやるんでも“オモシロイ”がなきゃダメだあな。ホントにおもしれーもんはアキないよ。
 オレは一度ひどい退屈をしたことがあるよ。そりゃあひどいもんだあな。オモシロイもんがなにもない、つまらねえから布団ひっかぶって寝てると、オレの自分の手足の位置に退屈してくる。動かすのもつまらねえ。動かさねえのもつまらねえ。つまりはオレがいるのがつまらねえ。布団があるのもつまらねえ。オレが考えてるのがつまらねえ。つまらねえ、つまらねえで、つまらねえの極限がやってきた。こんときはホンキで退屈と正面ツラ突き合わせたよ。これは4、5日つづいておさまったな。こんときは暗闇の四つ角で牛頭にばったり出会うようなもんだった。
 “つまらねえ”のおもしろさだったんだあな。

 オレが考えだと、ホントの“オモシロイ”てえのは向こうから来るよ。

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